幸せって・・・?
人は何をもって「幸せ」と思うのか?

今朝の日本経済新聞に、興味深い記事をみつけました。

経済が成長しても、人々が幸せを実感できない国がある。その代表が日本で、世界第二位の経済大国でありながら、自殺率が先進29カ国中2位だというのです。1人あたりのGDP(国内総生産)が1万ドル(93万円)を超えるあたりから、成長と幸福間が比例しなくなる(!)という研究結果もあるそうです。こうしたことが指摘されて以降、これまでに世界中で幸福度をあらわす指標作りが試みられてきているとのこと。

中でもブータンは、GNP(国民総生産)ならぬ、GNH(国民総幸福)という概念を打ち出している国として有名ですが、物質的・経済的な豊かさのみを追求するのではなく、国をあげて人々の幸せや精神的な豊かさを増大させるような政策を取っている点がとてもユニークです。経済的な指標だけをみれば、決して豊かとはいえない国ですが、以前ブータンを訪問した私の上司は、そこで出会った人々の教育や教養の高さに、とても感銘を受けたと言っていました。

これまでに私も、いわゆる「発展途上国」と言われる国に行ってきましたが、帰国するたびに考えさせられるのは、「幸せや豊かさって何だろう?」ということ。東京都内で満員電車に乗っている、疲れきった表情の人々より、月100ドル以下で暮らす「発展途上国」の人々の方が、明るくて活気に満ちているように見えてしまうことが少なからずあるからです。

2年ほど前に仕事でカンボジアに行ったとき、一緒に仕事をした30代前半くらいのカンボジア人が、「これからもっと、カンボジアは発展するはず。僕らがそれを担っていくんだ」と、自信にあふれた様子で目を輝かせて言っていたことがとても印象に残っています。首都プノンペンから離れた、地方の農村地域でも、村人たちが「(和平合意から約10年が経ち)ようやく平和が訪れた。これから生活はもっとよくなると思う。」と口をそろえて言っていました。

当時の彼らの月々の収入は、教育を受けた人でも多くて数万円、最低賃金はおよそ5千円程度だったはず。それでも、みんな一様に未来への希望を持っていて、ポジティブなエネルギーをもらった私までハッピーな気持ちになって帰国したことを思い出します。

新聞記事は、現政権が今、日本での幸福度の指標作りへの取り組みをはじめたことや、その目安として「人とのつながり」や「仕事の達成感・やりがい」などがあると考えられていることを紹介しています。確かにそうした要素は大切でしょうが、カンボジアで経験したような、「未来・将来への希望」も忘れてはならない要素でしょう。記事でも指摘しているように、「人とのつながり」や「働きがい」が充たされただけでは、人は必ずしも幸せにはならないと思うからです。

経済の停滞や高齢化社会など、「将来への不安」がもやもやと社会全体を覆うなかで、どうすれば未来への期待を抱くことができるのか・・・?とても難しい問題です。でも、明るい未来を想像できなければ、いくら他の指標が高くても、真の「幸せ」を実感するのは難しいのでは?そんなことを思いました。
| その他 | 23:02 | - | - | pookmark |
クリスマスの思い出
今年も12月、「もうあと一ヶ月しか残ってな〜い!」と思っているうちに25日になっていました。気がつけば今日はクリスマス。

クリスマス・イブだった昨晩、六本木近辺にはいつも以上にたくさんの人たちが繰り出していて、あらためてクリスマスの時期だということを実感させられました。

20代から30代の大半を海外で暮らしていたため、クリスマスも海外で過ごすことが多く、各国・地域でさまざまなクリスマスの思い出があります。知人や友人の家で家族と共に祝ったアメリカやイギリスでのクリスマス、半そで短パンで明るくにぎやかに迎えたフィリピンやタイでのクリスマスなど。

なかでも思い出深いのは、ミャンマーとバングラデシュとの国境沿いにある町マウンドーでのクリスマスです。多くの同僚たちが年末年始の休暇でいなくなるのを横目に、せめて残留組だけでも盛り上がろう!とクリスマス・ディナーを企画しました。

現地の野外市場で、押すな押すなの大混雑の中、カゴに入れられた七面鳥の品定め(もちろん生きてます)を行い、四苦八苦しながら価格交渉・購入をした経験は、今となっては懐かしい思い出です。その他メニューの作成からデコレーションに至るまで、メンバー全員で話し合い、担当を決め、数日前から入念な準備を行いました。

当日は朝から調理スタート、男性も女性も、みんなそれぞれ与えられた役割を果たすために忙しく働き、特別なディナーに備えます。電気も水道設備もほとんど整備されていない田舎なので、皆で知恵をしぼり、あるものを持ち寄っての共同作業です。それでも、工夫をこらせばなんとかなるもの。おいしそうな食事が作られていきます。

ディナー時には残留組メンバー全員がそれぞれのご馳走を用意して集まりました。顔ぶれは、イギリス、インドネシア、カナダ、クロアチア、スウェーデン、スーダン、中国、日本、フランス、ベルギー、ミャンマー人と、なんとも国際色豊かな十数名。食卓にも七面鳥だけでなく、各国の料理や飲み物、デザートが並び、わいわいとにぎやかにおしゃべりをしながら食べ、飲んだ記憶は忘れられません。

もちろん私も日本代表として、ちらし寿司をつくりました。クリスマスに七面鳥とちらし寿司というのもヘンですが、そんな細かいことは誰もこだわりません。とにかく普段はめったに食べられないご馳走!ということで、インスタント食材を活用した即席ちらしでしたが、あっという間になくなったのを覚えています。

この年のマウンドーでのクリスマス・ディナーの話は、後々まで当時の仲間たちと、思い出しては楽しく語りあうことのできる素敵な思い出となりました。

クリスマスというイベントを祝うのにあたって、たくさんの予算をつぎこまなくても、多少モノが足りなくても、大事なのは誰とどんな風に過ごしたか、ということなのではないでしょうか。マウンドーで過ごしたクリスマスは、忘れられない思い出という、貴重なプレゼントを与えてくれました。

皆さんも良いクリスマスをお過ごし下さい。メリークリスマス!


「少しはクリスマス気分を」と思い、友人が作ったクリスマスリースを自宅に飾ってみました。いつもはアジアンテースト一色ですが、シックなリースがよくなじんでお気に入りのコーナーとなっています。
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