CFSG訪問記 (2)
以前にこのブログでご紹介した、タイのチェンマイをベースに環境・森林保護活動を展開している団体、CFSGの訪問記第二弾です。

Tammy's Treatsの人気商品、ゾウとヤモリとハート型のラッキーチャームはCFSGによって作られています。今年の4月にCFSGを訪問した際には、スタッフに案内してもらい、実際の作業風景を見学させてもらいました。それは工房とか作業場といったものではなく、普通の民家の軒先で、近所の主婦たちが集まって作業しているという、いかにもタイらしい、いたってのんびりした光景でした。


手芸グループリーダーの女性宅の玄関前のスペースにゴザをしいて作業中。写真は別商品を作っているところ。

CFSGのスタッフによれば、環境・森林保護活動を展開する中で、少数民族の伝統的な手工芸品に触れ、その技術やリソースをうまくいかせないかと考えたのが、CFSGとして手工芸品の生産をはじめたきっかけだったそうです。現地の人々が使用している手工芸品では、柄やデザインの問題からなかなか売ることが難しい。けれども少し手を加えれば売れるものが作れるはず、という発想でスタッフが商品のデザインを考えたのだそう。そのスタッフ(デザイナー)は、一見ごく普通の女の子ですが、そのセンスはとてもユニークで、特にゾウのチャームはタイ国内でも人気商品となっているようでした。

ちなみにラッキーチャームについて言えば、山岳地域に住むリス族の女性たちと、チェンマイに住む今回訪問したタイ人の女性グループの両者のコラボレーションによって生み出されているとのこと。チャームにくっついているポンポンとひもの部分は、ポンポンとひも作りを得意とリス族の女性たちの手によるもので、チャーム本体と他のパーツを組み合わせて完成させるのがタイ人女性たちなのです。グループの中には若いメンバーも見られましたが、全員主婦で、この仕事を始める前は家事以外、特に何もしていなかったそうです。小さな子どもがいても、周りで遊ばせながら作業ができそうな環境のように思えました。


ゾウのチャームを作っているところ。

ところで最初の写真にもあるように、CFSGは現在、チャーム以外にもたくさんの手工芸品を生産しています。これらをイベントや店舗等を通じて販売し、得た収益から材料費や工賃等、必要経費を差し引いた分をCFSGの活動資金にあてています。チャームを日本で購入することも、CFSGの活動を支援すること、また商品作りに携わっている女性たちの収入向上にもつながるというわけです。

一つのチャームが、日本から遠く離れたタイという国で、こんなにもたくさんの人や活動とつながっているなんて、想像しただけでわくわくします。ゾウやヤモリやハートのチャームは、生産者と私たち(=購入者)の双方をハッピーにさせてくれる素敵な贈り物。そんな小さなシアワセを、なるべく多くの人たちに届けたいと願っています。
| 生産者について | 20:51 | - | - | pookmark |
CFSG訪問記(1)
今年4月にタイのチェンマイを訪問した際、ゾウやヤモリなどのラッキー・チャームを作っているCFSG(Community Forest Support Group)を訪問しました。

大きな木が生い茂り、うっそうとした敷地の中に木造2階建ての小さな家がこじんまりと建っています。言われるままに入り口で靴を脱ぎ、事務所の床に敷かれたゴザの上に腰をおろすと、目の前に張られた白布のスクリーンに、プレゼンテーション用のスライドが投影されました。「訪問したい!」という、かねてからの私のリクエストを受け、CFSG側はパワーポイントでのプレゼンテーションを用意して待っていてくれたのです!正式なプレゼンなど全く期待していなかったので、感激もひとしおでした。

「英語が下手だから・・・」と謙遜しながらも、上手な英語でCFSGの活動について説明してくれたのは、DFSG担当者としてタイ国内のNGO活動に長く携わっている女性でした。

彼女の話で印象に残っているのは、CFSGが行っている環境・森林保護活動の対象は、必ずしも山間部に住む少数民族の人々だけではないということです。こうした人々以上に重要なのは、都市部などに住む一般社会の人々に対する働きかけなのだそう。

少数民族の人々は先祖代々、自然とのバランスを取りつつ伝統的な生活を営んできた人々であり、こうした伝統的コミュニティには、森を守りながら森と共に生きる権利がある、というのが団体の活動の前提となっているためです。したがって、この点を都会などに住む人々がきちんと理解し、少数民族の人々の権利を尊重した上で森林保護に取組む必要があると考えています。そのため、CFSGではスタディ・ツアーを通じた都会と山間部コミュニティとの相互交流や、メディアによる情報発信を通じた啓発活動等を行っています。

DFSGを訪問する前は、「山間部に住む人々に森林の管理や保護についての知識を伝授するのが主な活動なのかな・・・」、と勝手な想像をめぐらせていました。でもこの訪問を通じて、学ぶべきは彼ら以上に、都会に住む私たちのような人間なのだということに気づかされました。


CFSGの事務所。スタッフと赤ちゃんをパチリ。
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